SSブログ

懐かしい街 [二兎丸書房]

風景を感じられる本に出会うことは多いけれど、
懐かしい場所に帰った気持になれる本はそんなには、無い。

秋田が実家の二兎だけれど、ココロの故郷は別の場所。
それは、以前2年だけ暮らした北の街、函館。

この本は、その街角に二兎を連れて行ってくれる一冊。

      200908221402000.jpg

大好きな“クラフト・エヴィング商会”の吉田篤弘さんの本
つむじ風食堂の夜



 


この本を開くと、
そこが “どこの街” とは一言も触れられていないのに、
少し暗くてうら寂しい函館の夜の街並を、
坂の向こうから火花を散らしながら走って来る
市電の音が聴こえてくる。

もう何年も帰っていないけれど、
きっとこの食堂はあの街角にある。

そう確信してしまえるほど、
ここに描かれている月舟町は、
懐かしい函館の電車通りの街角にそっくり。 

 

 

もう随分前から、クラフト・エヴィング商会の本を取り上げようと思いながら
更新もままならない状態が続いてしまって…

本当は、二兎丸の名前の由来でもある別の本を
一番最初に登場させたいと思っていたのに、
今回このタイミングでここに取り上げたのは、

 

たまたまググったら、なんと!! 
この本がこの秋映画化されて公開予定!!

しかも、ロケ地は函館Σ( ̄ロ ̄lll)!!

 

びっくりしたと同時に、
『嗚呼、この街を思い浮かべるのは私だけじゃない』
って嬉しくなった。

実写版を観てしまうと、
自分の描いていた感じが裏切られてしまって残念…。
という場合もままあるけれど、
これは、その不安を乗り越えて観に行きたい一本。

主人公のカレ↓↓がちょっと二兎のイメージとは違うけれどね(笑)
映画:つむじ風食堂の夜

猫のオセロ…、出てくるのかな??
ホントにあの柄(?)の猫がいたら、正直びっくりモノかも。


nice!(14)  コメント(9) 
共通テーマ:

nice! 14

コメント 9

MORIHANA

この本は読んだことがないけれど、
函館ロケの映画なら、多分、古くからの知り合いが
コーディネートでかかわっているはず。
今年は恒例の函館夏参りもせずに終わったので、
噂話は聞こえてこないけれど。

函館の映画…といえば、今のところ一番はやはり、
森田監督の「キッチン」かなぁ。あの夜の蒼さが好きなのだ。
by MORIHANA (2009-08-24 11:32) 

笙野みかげ

これ読んだことないなあ。
そういえばなんで読んでいないんだろう。

by 笙野みかげ (2009-08-24 14:00) 

二兎丸

○MORIHANAさん
 “函館夏祭り”と言えば、『イカ踊り』ですねっ(>ω<)ノシ!!
 初めて見た時はショックだったわ、アレ(笑)

 『キッチン』は凄い話題になったんですよね、当時。
 …ぢつは未だ観てない( ̄▽ ̄;)
 ただね、ロケしていた時はちょうど暮らしていた時で、
 湯の川の電停に市電乗りに行ったら、ちょうどロケとかち合って
 ロケが終わるまで電車に乗れず、待ち合わせに遅刻したことが
 二回ほどあるです。生で見る川原亜矢子ちゃん可愛かったよ♪
 今やすっかりイメージ変わって綺麗系だけど(ΦωΦ)ノ

○みかげさん
 こういう本、みかげさんもツボな感じでしょ??
 『どこかにいってしまったものたち』とか『ないもの、あります』とか
 多分きっと気に入ると思うんだ~(Φω<)b♪

 初めて読んだ時は、稲垣足歩を読んでいるような気もしたよ。
by 二兎丸 (2009-08-24 16:02) 

aya

この本は面白そうですね、 北海道が舞台ですか。
なにか無くしたものを 見つけられそう(*・ェ・*)ノ
by aya (2009-08-24 22:32) 

ロボッコ

♥♡♬☺(✿ฺ´∀`✿ฺ)
こんにちわー♪
あわわわ・・漫画しかよまないロボ・・Σ(=ω= ;) ゲッ!!!!

二兎ちゃんのブログ読んでてたら本読みたくなってきちゃった♪
懐かしい場所に帰った気持になれる本ってすごくステキだね♪
いつまでも側に置いときたい本だね♪
これから秋になったらますます読書の季節到来だね♪
またおすすめ本あったら教えてね♪||(✪ฺ∀✪ฺ)

by ロボッコ (2009-08-25 16:40) 

sasasa

本って、読んだだけで、
その情景が想像できたりするね(^_^)
by sasasa (2009-08-25 23:49) 

二兎丸

○ayaさん
 映画のロケ地が函館で、
 原作はどこにある街かは記されてないの。
 でもね、なんだか函館っぽい街(笑)
 文庫にもなってるみたいなので、
 もし見かけたらお手に取ってみてくださいね。

○ロボちゃん
 あはは、二兎もよく読むよ、漫画(>∀<)!
 子供の頃から本の虫が治らなくてね。
 しかも、本を捨てれない性分なものだから溜まってスゴイの(泣)
 同じ溜まるなら、“お金が貯まる”なら嬉しいのに…
 って、本に注ぎ込んでるからムリよね( ̄▽ ̄;)
 ロボちゃんの街・神戸なら、稲垣足穂『一千一秒物語』が好きよ♡

○sasasaさん
 ね、情景が浮かぶ本って、佳いですよね。
 なかなかありそうで無いんですよコレが(寂)
 いながらにして旅に連れ出してくれるような本が、二兎は好きです(ΦωΦ)
by 二兎丸 (2009-08-26 21:55) 

ルッコラ

ルッコラ、函館は今までに行ったの、たった1度なの・・・@@
滞在もわずかな時間で
なので、まだまだ函館を満喫しきれてなくって…^^;
この本と映画観たら、
ますますまた行きたくなっちゃうかも!!=▽=
by ルッコラ (2009-08-27 21:57) 

二兎丸

旅となると、限られた時間でアレもコレも見たくて
どうしても、あと少しいられたら…って思いますよね。
だから“住みたい!”って思うのだけれど、現実問題なかなか、ね。
函館に暮らせたのは、二兎の人生にとってhappyなコトでした♪

ルッコラさんに函館再訪のチャンスが訪れますように…(-人-)
…あ、二兎にも函館里帰りのチャンスが訪れますように(-人-)
by 二兎丸 (2009-08-29 00:58) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。