地図にある通れない道と地図に無い通れる道 [白兎鉄子の部屋]
こんにちわ うさだです。
みなさんのところは台風、大丈夫でしたか?
白兎鉄子の横荘線シリーズ、いかがでしたか?
今日は、以前白兎鉄子の中で二兎が言っていた
“地図に載ってないのに通れる道”をご紹介します。
羽後交通横荘線の廃線跡を一部利用した秋田県道48号線は
前に書いたとおり、廃トンネルで通れない道ですが、
その南側に、“地図に無い道”はあります。
ここは何度もお馴染みの“例”のトンネルの入口です。
ここを直角に曲がって、青看の『出羽グリーンロード』と書いてある方へ進みます。
その前に…、先ずは地図で確認してみましょう(ΦωΦ)ノ …一段階縮小してね
この通り↑↑、相変わらず県道48号線は
トンネルがあって通れるかのように見えます。 ちゃんと迂回路の砂利道は載ってるね。
でもこれが通れないのは、今までお知らせしたとおり。
この南側(下の方)に、左側に入っていって行き止まりになっている道があります。
これが実は通れる道。
では、行ってみましょう(>ω<)ノ゛
例のトンネルの入口(?)を曲がって道なりに進むと、
切通しが続きます。今はススキが真っ盛り。
ここをしばらく行くと、右側に車を停められるスペースがあり、
出羽グリーンロードの地図と概要を説明した看板がある公園があります。
そこを過ぎると間もなく、【十字路あり】を示す標識が出てきます。
その場所が、“地図に無い道”の始まり。
出羽グリーンロードから右折して山に向かう入口には道の名前が記されています。
ふる里林道・三ツ森山線 この道の正体です(ΦωΦ)ノ
画面が白く光っているのは、横着して車の中から写真を撮ったためで心霊写真ぢゃないです。はい。
「え~、そんなコト言ったって“林道”でしょ~。どうせダートなんじゃないの?」
まぁ、普通はそう思うよね。でも、この林道はダートじゃない。
しかも、不通県道48号線とは比べ物にならない程立派な道なの。
なにしろ向こうは“県道”ぢゃなくて“険道”なんて呼ばれてるもの(泣)
三ツ森山線はこんな道路↓
実はこの画像、前のブログで一度出してる。
この場所は、入口からは大分進んで、むしろ終点に近い地点だけど、
ちゃんとした道路でしょ(爆)
入口から峠の最高点まではカーブがきついけど、
そこには横手盆地を一望できるパノラマが広がっている。写真が小さくてごめんなさい(汗)
「夜の夜景とか、綺麗そう♪」
…って、今考えたそこのアナタ! 甘いぢょ(Φω<)b゛
ここは、秋田のド田舎なのよぅ。夜9時を回る頃にはすっかり真っ暗。
夜景も何にもあったもんじゃないです(笑)
せいぜい見えるのはパチンコ屋のネオンとたまに走る車のヘッドライトくらい。
しかも、そんな時間にここに来ても、街灯なんて無いから、
真っ暗な夜道を自分の車のライトだけを頼りに下りるハメになります( ̄▽ ̄;)
そんな峠を越えると、右側に金峰山神社へお参りする為の駐車場があって、
そこを過ぎるとまもなく、目の前に秋田の秀峰・鳥海山が見えてきます。
上の画像の台地が切れる辺りが、横手市と由利本荘市の境界。
(この道が出来た当時は、平鹿郡雄物川町と由利郡東由利町の境界)
境界に当たる地点には、分かりやすいように(?)橋が架かっています。
横手市側から見ると、こう↑↑
反対側、由利本荘市から見ると、こう↑↑
ちょっとカラフル(?)なだけで、何の変哲も無いコンクリート桁橋。
…ところで、この橋なのですが、
ぢつはどこにも繋がっていません(爆)
山の中にポツンとある結構立派な橋なので、
「きっとこの上は整備された綺麗な道があって、
並行して走る国道107号線かどこかに繋がっているんだ!」
とか、勝手に思っていたけれど、
どんなに地図を調べても、辺りを見回してもそれらしい道が無い。
…で、お約束のように登ってみました(笑)
橋だけですけど、なにか…??
や、ホントにポツンと橋しかなかった(爆)
この画像の手前側も同じ様なもの。前後に道なんて無いの。
しかも、地面と橋は膝丈くらいの段差がある orz
何がしたかったんだ一体??
ちなみに、
この橋の手前側の藪のずっと先にはこんなモノ↓↓があります(ΦωΦ)ノ
江戸の昔に、佐竹藩と羽後亀田藩の境を決めた“領界碑”ですって。
ものすごい山の中にあるんだけど、国道107号線も、横荘線(県道48号線)も
未だ無かった江戸時代にはここが街道だったの。
今見てもどこから来てどこに行くのか、さーぱり分からなくなっているけれど…。
ちなみに、誰も必要としていないかもしれないけど(笑)
ここに行くには、国道107号線の東由利町境から、横手方面からだと右折して、
牧草地の中の舗装道路を通って来ると、この碑の説明を書いた駐車場に出るので、
そこから徒歩5分程で辿り着けます。
さて、林道に戻って…
境界の橋を過ぎるとまもなく左手に人家が見えて来ます。
北の国からの“五郎さんの家”ぢゃないよ…。
ここが、この林道が出来るまでは東由利町の最奥の村(…の1つ)だった
茂沢集落です。 もちろん(?)限界集落。
このお家にお住まいの方も、雪の無い季節は畑と田んぼを守るために、
麓の老方(の町)の方から通って来ているそうです。
冬季は先程の橋までは除雪されるようですが、
次の人家がある松沢集落まで1km以上離れて、雪に閉ざされて暮らすのは
やはり心細いことと思います。なので、冬は雪下ろしに来るくらいなのだとか。
ここを過ぎると、上に載せた、以前のブログに載せた画像の場所を過ぎて、
松沢集落に辿り着きます。その先がふる里林道・三ツ森山線の終点。
横荘線の記事で何度か出てきたこの場所です。
青看が右を向いて“上法寺”と示している方がふる里林道・三ツ森山線。
地図にあるけど通れない道と地図に無いけど通れる道が
これで繋がりました。
あ、ちらっと書いたけど、この道冬は通行止めです(ΦωΦ)ノ
知らずに入って行っちゃうと、転回する場所無いから気をつけてね。
…って、心配しなくてもここ見てくれてる誰も行かないよね(笑)
どうでもいい話だけどね…
この前夕方暗くなった頃に、老方からの帰りにここ通ったら、
ちょうど上の写真のトコで対向車が停まっててね、
「こんなトコで男の人二人で停まってるなんてキモイなぁ」
って通り過ぎようとしたら、前に立ち塞がって停められちゃった(泣)
感じの悪い男の人たちだったし、気味が悪いから
速攻でドアロックして、窓ちょっとだけ開けて話を聞いたら
「パンクしてJAF呼びたいんだけどここドコ?」 ですと(-ω-;)
ナンバー確認しなかったけど、横手のコトバでも由利や秋田のコトバでも無かったから
どこから迷い込んで来て、こんな人も通らないトコでパンクなんてやらかしたんだろ??
集落の名前って言っても、松沢なんて地形図にも載ってないくらいだから、
青看そのまま棒読みで説明して、さっさと逃げてきちゃった。
だって何度も言うけど気味が悪かったんだもの(泣)
横手の街中でJAF呼んでも1時間くらい待たされることあったし、
ここだと多分、本荘市街から来るから、どんなに早くても
2時間はこの山中で待ってなきゃならないんじゃ…??
て、言うか2時間もこんなトコで待ってるくらいなら、
大の男二人もいるならスペアタイヤに交換くらいせんかいっ!!
二兎ならさっさと交換して里に下りるけどな。全くだらしないったら、プンスカ!!
かように↑↑何かトラブルがあっても“いつ人に会えるか分からない道”なので(爆)
抜け道に使うのもオススメしませんです。はい(ΦωΦ)ノ …だったら何で紹介したのさ
ロードマップ等では、未だに“地図に無い道”だけど、
最新版の国土地理院の2万5千分の1地図(web版)では記載されました。
この道は、ここで終点だけど、
横荘線の跡だった県道48号線は、
この前ご紹介した老方駅跡が終点では無いです。
↑↑の記事の冒頭で出てきた寺田の橋台跡で横荘線跡を離れた県道は
道なりに進んで、養田橋で石沢川(高瀬川)を越えて、老方に入ります。
入り組んだ老方の町(←あくまでも“集落”ではない)の中を抜けて、
国道107号線にぶつかったこの場所が終点↓↓
前を横切っているのが国道107号線。
左に行くとまもなく、ローソンと道の駅・湯楽里がある信号に出ます。
ここで終点に一番近いヘキサを発見~(>ω<)ノ♪
不通県道でどうでもいいからなのか古いタイプだ…。
これは、これで好きだけどね。ちなみに新型は青地の色がもっと明るくて、数字がもう少し丸い。
秋田の県道は、以前にもどこかで書いたけど、
独自のキロポスト→と、起点標・終点標を持っています。
ちょっと剥がれかけてる(泣)
こちらが起点標↑↑ これは県道48号線との交点にある県道164号線のもの。
右を走っている道路が横荘線跡で、画面の奥のカーブの先に二井山駅跡がある。
で、こちらが終点標↑↑ これは県道32号線のもの。
画面に見える道路は国道107号線。
奥に見える建物が、終点の老方のお話の時に書いた元・東由利町役場。
まだ新しくて中も綺麗♪ なのに、役場としては短命で、
あっという間に由利本荘市の支所に格下げされちゃったある意味悲しい建物。
道の駅・湯楽里のすぐ後ろにあるよ。
当然、県道48号線にも、起点・終点標があるはず…
と思って、上のヘキサと終点を写した時に探したんだけど
(ΦωΦ )≡( ΦωΦ)
……、……、
終点標、どこにも無いぢょ~~!!! (>ω<、)
不通だからって、そこまで不憫な扱いなのかい??
と思っていたら、後日通った時に発見(Φ∀Φ)♪
あ…、いや…、これはこれで不憫な気が…(-ω-;)
“打ち捨てられている”という言葉はこういう時に使うのだな。うん。
ホントはさ、上の写真のみたいにちゃんと標柱にくっついてるんだよ。
これぢゃ台風が来たら飛んで行っちゃうか ←それはそれで危ない
誰かに攫われちゃいそうぢゃん(-ω-;) ←窃盗罪に問われるので止めましょう
ちゃんと柱立ててくれんかのぅ、秋田県や。
ちなみに、起点標の方は未だ確認出来ず。
…ていうか、しょっちゅう通っている所なんだけど、
交通量がそれなりにあるので、見つけられない。
終点標がこうだから、無いかも??
発見したら、記事にするね。 ←いや、誰もこんなローカルネタいらんと思うが…
横荘線と不通県道48号線のお話は、これが最後(?)
道を探していて、また別なモノにハマっちゃったので、
近いうちにそちらの方の新コーナーを作るかも??です(ΦωΦ)ノ
●おまけ●
下の※欄で宗男氏にお約束した、
上の林道の峠の “なんちゃって夜景” ブレブレだけど、どうぞ。
CDに焼く時に撮影データが消えちゃって、時間が正確じゃないけれど、
撮影したのは二年前の6月。確か夜の9時前だったと思う。
暗いでしょ(笑)
写っていないけれど、右側の少し明るく見える方もたいしたこと無いの。
もう一時間後になると、更に灯りが半分になる(泣)
夜景もなんもあったもんでない(-ω-;)
札幌も雨がぽつぽつ、降ってきました。
なんだか、とーても底冷えがして…さぶい。
別なモノって、なんじゃろー。まさか、心霊ネタ?
まさかねぇ。。。
by MORIHANA (2009-10-08 18:27)
どう見ても、この林道のほうが、
道が綺麗だよね・・・(^_^;)
しかも、終点票の扱いも・・・。
一応県道だから、もっとちゃんとしてもいいのにね。
by sasasa (2009-10-08 21:19)
ど、どこにもつながっていない橋って……
秋田は、夜景が見られないんですね~。
しかし、終点の標識が打ち捨てられているなんて。(笑)
by あおい君と佐藤君と宗男議員 (2009-10-08 23:13)
○MORIHANAさん○
今日は晴れたけど(風は強いよ)、昨日の夜は寒かった~(泣)
別なモノ、MORIHANAさんの想像してるような怖いのぢゃないよ。
まぁ…モノによっては怖いのもあるかもしれないけど(ΦωΦ)♪
○sasasaさん○
県道と林道…って言ったら、普通は前者の方が“良い道”って思うよねぇ。
この道もあるし、あのトンネルもあるから永遠に不通だという点は
仕方ないにしても、も少しなんとかしてくれないかい? て、思う。
他にも、補修してくれんかなぁ…て思う箇所多数(泣)
とは言え、予算が絡むことだから、なかなか簡単には行かないんだな。
○宗男氏○
あの山中に、あんなに立派な橋があるんだもの、
「どこかにつながっている」
って期待した二兎の方がヘン?? 期待しちゃうよね、ね。
終点標もヒドイでしょ。生まれて初めて“打ち捨てられている”という
言葉の現実を見た気がしたです。はい(ΦωΦ)ノ
秋田は夜が早いから、夜景はサーパリ(笑)
…と言うより、函館の夜景を胸に刻んだ二兎にとっては、
恥ずかしすぎてアレを“夜景”だなんてとても言えないぢょ(爆)
一応、ブレブレだけど撮ったのあるから載せるね。
by 二兎丸 (2009-10-09 14:22)
地図に無いって
なんだか
ワクワクします。
by TOMO (2009-10-09 15:47)
おお!
なんちゃって夜景、ありがとうございます。
そうですね~、ちゃんと街があることはわかります。
停電時の函館の夜景のようです~。(笑)
by あおい君と佐藤君と宗男議員 (2009-10-09 15:52)
”大の男二人もいるならスペアタイヤに交換くらいせんかいっ!!”
すいません。ワタシもできません。
こ、腰が・・・
しかしまぁ、横手市と由利本荘市の境界線はずいぶん無駄に立派だねぇ(爆)
by mabo (2009-10-09 19:35)
○TOMOさん○
『地図に無い』…、未だ見ない未来のような、
ちょっとの不安とかなりの期待が入り混じったような響きがありますよね。
地図にあるのに不通な道はヤだけど、
こっちは地図に無くてドキドキしながら通ると便利な(?)道だったりします。
○宗男氏○
辛うじて分かるでしょ(笑)
『停電時の函館夜景』とは、言い得て妙だ! さすが宗男氏(>ω<)ノ♪
確かに、手前の樹の影を海と見立てれば、函館山の西側上空から
万代埠頭辺りを見ている感じに、ムリすれば見えるかも??
○maboさん○
maboさんの場合は、出来るけど腰に響くからしないだけだよね。
まぁ、最近は男だからって車イジれるって限らないものね。
二兎、タイヤ交換は小学生からしてるから、つい…ね(笑)
あの橋、立派でしょ。誰も渡れないのに(泣)
ふるさと林道だから多分、農水系の予算だと思うんだよねぇ…(-ω-;)
by 二兎丸 (2009-10-10 22:36)