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子供の疑問が大人になって… [白兎鉄子の部屋]

前記事で書いたあの白い壁と、
やはり以前のブログに掲載した
このどこまでも続く “一点消失図法” の見本(?)のような写真は↓

    

名前も行き先も全く違う道ですが、
例の“消えてしまったモノ”で結ばれています。

予告した“消えてしまったモノ”について書く前に、
その“モノ”と二兎丸とのそもそもの出会いについて、
書き記しておきたい思うのです。
今回も長くなってしまうと思いますが(冷汗)
どうぞ、最後までお付き合いくださいませm(__)m 

秋田県南部を横断している道路のひとつに、国道107号線があります。
太平洋側・三陸の大船渡市から、二兎丸の故郷:かまくらの街・横手市を抜け、
日本海側の由利本荘市を結ぶ、俗に『奥羽横断』と言われる国道です。
この道の途中に、ひとつの道の駅があります↓↓

    
                                                道の駅『黄桜の里』
由利本荘市・東由利町老方にある道の駅です。
写っている建物は、温泉・湯楽里(ゆらり)。
ドライブの途中、立ち寄り湯が出来ます(ΦωΦ)ノ

以前のブロクで何度か書きましたが、
二兎丸のばぁちゃんとママンは
今は由利本荘市となってる、由利郡東由利町(旧・玉米村 とうまいむら)
という所の出身です。
その関係で、二兎丸にとって東由利町は
子供の頃から遊んだ“第二の故郷”のような場所。

タイトルに書いた『子供の疑問』はこの道の駅のすぐ近くにあります。

   
疑問の元は、この青看↑↑ “青看”→国道などの行先表示板のこと)

え?
「別に何の変哲も無い行先表示板じゃないか。」
ですって??

…そうですよね、この辺の地理をご存知無い方にとってはそうかもしれません。
    ちなみに余談ですが、右のロー○ンでは
    レジ横で野菜の種なんかを売っています。田舎ならでは(笑)
でも、この青看、つい数年前まで、ちょっと表示が違っていたんです。
その証拠に、以前の表示の上に新しい表示を貼っています↓↓

   

良くご覧になると、左行きの矢印が上書きされているのが
お分かりになると思います。

反対側もこの通り↓↓

   
 
この“老方”という表示の下には“横手”と書かれてありました。
そして“県道48号線”を示すオクタゴンも。
多分、今でもめくれば書いてあるはずです。
二兎丸が物心ついた子供の頃、既にそう表示されていましたもの。

県道48号線は、二兎丸の実家の集落のすぐ南を走っている道です。

   
     ↑この六角形のことを、とあるスジでは“オクタゴン”と言うです\_(ΦωΦ`)
       ちなみに国道の三角は逆さまだけど“おにぎり”と言います。

いつも遊びに行く東由利町なのに、二兎丸の父は
決してこの道を行かず、遠回りの国道107号線を通っていました。
方向感覚が鋭く、出稼ぎでも日本中アチコチを走った人間ナビ・二兎丸父。
その父が、表示にあっても行かない道。
それなのに、自信満々に行けると書いてある青看。
子供の二兎丸の中に疑問が芽生えるのは自然な成り行きでした。
ある日の帰り道、思い切って父に聞いたのです。
何故、あの道を通らないのか?と。

父の答えはこうでした。
「確かに、通れるならあの道は近い。
しかし、看板だけ見れば行けそうに見えるが、
あの道は、途中で通れなくなっている。」

あの父が言うんだから、間違いないのだろう…その時はそう思い、一旦は納めました。
それに、確かめたくても保育園児の足では無理です。

だけど、無謀な保育園児・二兎丸はその時決めたのです。
「いつか、車を運転できるようになって、自分の車を手に入れたら、
その時この道を確かめる。」

それから十数年の時が経ち、自分の車(当時は愛車1号)を手に入れた私は
この道に挑みました。
当時はあの青看の行先の表示は“横手”でした。
そして一般に売られていた道路地図には(今も一部はそうです。下のマップも)
この道がちゃんと通じているかのように書かれています。

秋田県道48号線


↑この地図のとある部分は実際は通行不能です。
 縮尺を三段階ほど下げて見てくださいね。

最初のアタックは、無謀にも下調べなしで、しかも仕事が終わった後の夜に挑みました。
携帯電話もなかった当時、人の通わぬ田舎の山道に命知らずもいいところです。
  ↑良い子は決してマネしないように!!\_(ΦωΦ`)
暗い山道をヘッドライトの灯りだけを頼りに行った道の果ては、父の言う通り、
崖崩れの瓦礫で、オフロード車でもない愛車1号では走破出来ない道でした。
かと言って、車一台がやっと通れるだけでUターン出来る程の道幅も無く、
幸い見つけた脇道から下り、全く予想外の所に放り出されて終わりました。


その脇道がある場所の今はこんな感じ↓

    

今は瓦礫がきれいに撤去され、簡易舗装までされて通れるようになっています。
当時は切通しの岩肌が剥き出しで、この十字路から先は瓦礫が山になっており、
仕方なくこの写真の左下方向に抜けました。
  (そうは言いながら、画面中ほどにはコッソリと【落石注意標識】がΣ( ̄ロ ̄lll)!!)

日を改めて晴天の休日に挑んだ二度目も同じ。
あの白い壁を過ぎ、旧・東由利町から旧・雄物川町(現・横手市)に入ってしばらく行った
上の写真の所でやはり諦めざるを得ませんでした。

なら、反対側の横手方向から行ってみればいいじゃないか!

…確かにそうです。

ですが、脇道から下ろされた先は予想外の隣町(旧・大森町武道←現・横手市)
地図を頼りに反対側の入り口を探すのですが、
その反対側は、父の血を引く人間ナビ・二兎丸が
いくら走って探してもどうしても見つからないのです。

実は、自分一人で考えずに、職場の誰かに相談すれば簡単な話でした。
でも、当時二十歳ソコソコの娘っコが、
夜中に人も通らぬ山道をフラフラと走っているなど、
こっぱずかしくて…周りの人に聞けなかった。
そのため、反対側を見つけるのはかなりてこずりました。

結局、地図を睨み続け、周辺を走りこんで
やっと入り口を見つけ出しました。
そして、そこにあったモノから、
“消えてしまったモノ”の存在に気が付いたのです。

長くなっちゃったので、ここらで一旦締めますだ。
次に続くです(ΦωΦ)ノ   >>>次の記事へ


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コメント 17

二兎丸

今外を見たら、裏の公園が真っ白。
夜の間に雪が降ったみたい。
東京のみなさまが朝になって目覚めたら
また雪景色だよ(ΦωΦ)ノ
by 二兎丸 (2008-02-10 04:06) 

保育園児の時にそんな疑問持つなんて、それも凄いね。
夜の山道を一人で探検しちゃう行動力も!
話の続きが楽しみ。
by (2008-02-10 07:05) 

aya

こ・こわ!! 崖から落ちたら・・・勇気ありますね!
無くなったものなんだろ~ 凄く楽しみです。村がなくなったのかなぁ
思い巡らしています(^^)v
by aya (2008-02-10 09:05) 

ルッコラ

保育園児二兎丸ちゃん、スゴイ!
何年にもわたる探訪だね!
次の記事も楽しみです^^
by ルッコラ (2008-02-10 09:20) 

ぽんこ

崖から落ちたら大変なことに!
スリル満点の道なんだね。
続きはどーなるのだろう…。
by ぽんこ (2008-02-10 10:31) 

poyo

つづくのですか。気になるー!!
こう言うの大好き!!わくわくドキドキしちゃいますねえ。
昔、旅行中に国道だから…と思って甘くみていたら
これ、獣道ですから!!と言う道になってしまって
ドキドキ大冒険になった事あります(汗)
by poyo (2008-02-10 13:04) 

二兎丸

●ドン亀さん
 いやぁ…そう仰っていただけると(/ω\)テレテレ
 …というか、ただの“怖いモノ知らず”なだけなんですけどね(爆)
 長く続く記事なので、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

●ayaさん
 崖は大丈夫だったんだけど、脇道に抜けた先で
 張り出した岩が…Σ( ̄ロ ̄lll)
 愛車1号をこすってしまうところでした。
 うん、村も無くなっているんだけれど、他のモノだよ(Φω<)b

●ルッコラさん
 変な保育園児でしょ~。ぶふ(>ω<)
 この後もだらだらと連載する予定なので、
 どうかお付き合いくださいね♪

●ぽんこしゃん
 ↑のayaさんへのコメントレスにも書いたけれど、
 愛車1号が危機だった。
 なんとか下りて行ったら、途中に道祖神さんがあって
 その岩が道に張り出しててね、反対側は崖(泣)
 ギリギリすり抜けて、出た所は人ん家の庭だったよ(爆)
 そそくさと退散したです(>ω<)ノ 

●poyoさん
 国道だからとか、地図に載っているからとかを信じて進むと
 とんでもない目にあうことってありますよね。
 次回、その例をご紹介いたします。
 そう、続くのですよ~。しかもダラダラと(爆)
 乞うご期待くださいませね(Φω<)b
by 二兎丸 (2008-02-10 15:10) 

続きが気になるー。
わたしも去年標識の甘い誘惑に「こっちの方が近いはずー」と言ったら
オフロードを強いられ、ものすごい時間がかかり、行きたかった場所から
大きく外れた場所に出たことが。引くに引けず、「行くしかねぇ」って
進みました(・_・)
果たして消えてしまったモノとはーーー
by (2008-02-10 16:29) 

二兎丸

●のへあちん
 あるよねー、「行くしかねぇ」って時が…(笑)
 無事に帰って来れたから良いものの(-ω-;)
 嘘つきな(?)行先表示版にはお互い気を付けようね。
 消えてしまったモノ、次回記事でいよいよ明らかに!!
by 二兎丸 (2008-02-10 17:47) 

sasasa

確かに、この先がどうなっているのか気になるよね。
車があったら、多少迷っても・・・てな感じで行っちゃうよね。
続きがすごく気になって、夜も眠れなくなりそう・・・。
by sasasa (2008-02-10 20:05) 

miyomiyo

おおおおぉ、血が騒ぐ!(~ー~)
道ばたに小石とか岩盤の落石跡は残っていませんか。

昔こういう道をバイクで走っていて、鋭い石でタイヤがカットしちゃったら終わりだな、とふと思ったことがあります。
by miyomiyo (2008-02-10 20:28) 

RangerMaeda

保育園の時に!^^すごっ
でも、行くしかない^^

次の記事も楽しみにしてるよ^^
by RangerMaeda (2008-02-10 22:04) 

ちうきち

ハタチソコソコの頃って、、、
アタシもそんなドライブしてたような記憶が、、、(^_^;)
by ちうきち (2008-02-10 22:36) 

よっきー

続きを!
わくわくどくどき。
by よっきー (2008-02-10 23:59) 

knacke

続いて、続いて♪
by knacke (2008-02-11 16:58) 

二兎丸

●sasasaさん
 この先…、次回分かるよ。
 sasasaさんも、どちらかと言うと
 “行っちゃう派”なのね。お仲間だ(>ω<)ノ
 
 でも、こんだけ引っ張って、
 「なーんだ」
 って、思われちゃうかも?? あは( ̄▽ ̄;)

●miyomiyoさん
 あ、そうだ! miyoさんは好きかも??
 初めて突入した時は、すんごい状態だったよ~。
 そのときの写真だったら大興奮だったと思う、きっと。
 ホント、良くぞタイやパンクさせないで
 車こすらないで下りて来たなぁ…って思ったもの。

●Rangerさん
 変な保育園児でしょ~(爆)
 しばらく連載が続くので、
 お付き合いいただけるとありがたいです(ΦωΦ)ノ

●ちうきちさん
 おおっ!ココにもお仲間がっっ!!
 お互い無事で良かったねぇ♪

●よっきーさん
 続くよ~、ダラダラと(笑)
 舞っててね~(>ω<)ノ

●きむたこしゃん
 続くよ、続くよ、ダラダラ続くよ(爆)
 最後までついてきてくれるとうれしいな♪
by 二兎丸 (2008-02-11 18:00) 

二兎丸

MORIHANAさん、ペンタさん、kojirouさん、
xml_xslさん、クールさん、
遊びに来てくださってありがとうです(>ω<)♪
by 二兎丸 (2008-02-11 18:27) 

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