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いよいよ終点、最後の発見【羽後交通・横荘線12】 [白兎鉄子の部屋]

みなしゃま ごきげんよう 
秋の夜長いかがお過ごしでしゅか? 白兎鉄子でごじゃいましゅ♪

本日は、いよいよ“羽後交通・横荘線”の終点に
みなしゃまをご案内いたしたいと思いましゅ。
嗚呼、二兎丸がココを取材に訪れてから早いモノでもぅニ年が過ぎてしまいました。
この他の記事もそうでしゅが、取材はいずれも2007年の6月にしたものでしゅ(・ω・)ノ

 今回の記事が初めの方は、
 どうかコチラの記事↓↓から順に目を通していただけましゅと、
 とてもありがたく思いましゅ。

   最初の記事>>>  『子供の疑問が大人になって…』

では、いよいよ最後の旅へ出発進行~!!
今回もお楽しみくだしゃいませね(・ω<)♡

 

山を下ってきた横荘線。終点・老方まではあと少しです。
寺田という集落に入る少し手前で県道48号線とお別れ。
その場所には、橋脚跡が残っています。
   3120398
   3120397 3120399
祝沢川から続く、寺田川を斜めに渡る橋の跡。
ずいぶん草に被われてしまって、夏の盛りには殆ど見えなくなってしまいます。

川を渡った横荘線の路盤跡は農道になっています。
   3120400   
この道を辿って行った先の線路跡は、圃場整備のために
田んぼになってしまって消えてしまいました。
   3120401 3120403   
この先に石沢川(高瀬川)を渡る橋梁がありました。

迂回して、石沢川(高瀬川)の対岸から振り返ると、
   3120404 3120405
二井山側に橋脚跡が辛うじて残っています。
線路跡は右図の橋脚跡の真上の電信柱の所から川に向かって伸びていました。
子供の頃の記憶では、残っていた橋脚の跡は、レンガ色をしていて、
田んぼから突き出てもっと高さがあったように記憶しています。
手前側の対岸と両方に突き出ていたと思うのですが、
手前側には橋脚の跡を見つけることは出来ませんでした。

この場所から、老方に振り返ると、
   3120406
こちらも圃場整備事業で田んぼになっていて、線路跡はありません。
この画像の真ん中を縦に線路が走っていたはずなのですが…。
   3120407
上の写真の拡大。奥に向かって行く道が線路跡です。
田んぼを迂回して、その先に向かいます。

 


   3120421
奥から伸びてくる道が、上の写真から続いてきた道です。
この辺りが終点・老方駅があった所。   
   3120422
やっと終点・老方に到着です。
   3120423
奥に向かって振り返ってみても、今は更地です。
駅舎があったのは真ん中の樹が立っている辺りらしいです。
   反対側の更地になっいる所には、横荘線の廃止後に東由利町役場が
   立っていましたが、平成になってから、国道107号線の道の駅の裏に
   新庁舎を建てて移転してしまいました。ピッカピカの新庁舎を建てた途端に、
   平成の大合併で由利本荘市に組み込まれてしまい、あっという間に支所に
   格下げになってしまって、ちょっとかわいそうな感じがします。
             つい先日、ちょっと用があって中に入ってきましたが、議場があった二階部分は
         全く使われておらず、仕方の無い事かもしれないけれどかなり勿体無い気がしました。
ここの跡地には東由利町役場があったことを標す記念碑があります。
   3120424 3120425


記念碑の先、引込み線が続いていたところには老人福祉施設が建っています。
   3120426
老人福祉施設の向かいにあった老方農協は、ずいぶん前に
国道107号線沿いに移転して、跡地はすっかり更地です。
引込み線はこの画像の奥のアパレル工場の辺りまで続いていたと、
ここから横荘線に乗ったことがある二兎丸ばぁちゃんと、
写真を撮っていた時にここを通った、この近所のおじさんが話していました。
   31204743120473


これで横荘線は終点・老方駅に到着です。
長々と続いた廃線跡巡りにお付き合いいただき、ありがとうございましたm(__)m

 


……さて、終点には到着したのですが、
この先に横荘線の名残を見つけてしまったので、
もう少しだけ、お付き合いくださいね(Φω<)☆

上の写真の老人福祉施設から手前に伸びる道が、老方の町に続く道。
(「集落」と言いたい所だけれど、東由利町ではここと、
 八塩小学校がある館合は“町”なのですよ)
ここを町に向かって歩いて行くと、左手に古い建物があります。
   3120475
中がスッカスカのこの建物。かつての横荘線の会社・羽後交通の持ち物です。
妙に大きいのはバスの車庫だから。
ここ老方は、横手行きと本荘行きのバスの終着点。
右側の扉の中は、運転手が泊る部屋。最初はこれがなくて、バスが4台入るように
なっていたそうな。昔は国道と言えど道の状態が悪かったり、天候不順等もあり、
終着の運転手はここに泊って、翌朝の始発を運転したとか…。
今でも泊っているかは不明。

近寄ってみると…入口の柱、レールです。
   3120477 3120476
真ん中のにはレールに何か刻まれています。
   3120478
レールに詳しい“鉄ちゃん”なら分かるんだろうなぁ。
『ナントカSTEEL 1888』っていうトコだけは判別出来るんだけど…。
近所のお父さん(後でよくよく伺ったら、ママンの知り合いだった。世間は狭い-_-;)の話だと、
横荘線で残ったレールを廃物利用したのだと言っていました。やはり。

   ちなみに、ママンにこの写真を見せたら、
   「元々はここまでレールが引かれていて、横荘線の車庫だった」
   と言っていましたが、それは大嘘です。
   この建物自体がかつての横荘線の車庫で、
   建屋を廃止後にここまで引っ張ってきて、バスの車庫に転用したというならまだしも、
   レールがここまで来ていた事実はありません。嘘はいけません、ママン\_(ΦωΦ`)



…ということで、白兎鉄子の『にわか鉄子の部屋』
延々と引っ張って続けてきた横荘線の旅は、これにて完結でございましゅ。
ダラダラとまとまりのない長話にお付き合いくだしゃった皆様、
本当にありがとうごじゃいましたm(__)m

いつか、もしも再び白兎鉄子の時間が取れたら…
この先、羽後本荘へ続くはずだった未成線の予定だった地巡り
なんて言うのも、チャレンジしてみるかもしれません。
ええ、今度は探すモノが分かっていましゅから、
この横荘線跡を初めて探検した時のように
いきなり知らない夜道に飛び込むような無謀はいたしませんことよ(爆)

では みなしゃま、いつかまたお会いする日まで
ごきげんよぅ~(・ω・)ノ゛♪



●お願い●
  記事を書くにあたり、
  地元図書館に残された資料などを参考にしておりますが、私の
  書き間違い、勘違い…その他諸々の誤りが
  多分、きっと…いえ絶対に、あ
ると思います(-ω-;)
  自分でも気を付けて記述して行くつもりではおりますが、
  間違いにお気付きになられた方は、
  お手数でもコメント欄にて、ご指摘・ご教示いただけると大変助かります。
  不特定多数の方がご覧になる可能性があるので、
  誤った情報を広めないためにも、どうかご協力くださいますよう
  伏してお願い申し上げますm(__)m


●おまけ●
  長~~い間、白兎鉄子を演じたうさださんにもご褒美を…

  3120862
  うさだと大福で“うさだいふく” …お粗末っっ! m(__)m
   そのうちまた探検しようね、うさだ。


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コメント 11

sasasa

前記事にコメント入れていたら、新記事が・・・(^_^;)
こうして追っかける旅も面白そう。
でも、痕跡がほとんどなくなっている場所もあるね。
いつかも話したような気もするけど、
横荘線の旅見てたら、
同じころに廃止された、札幌の定山渓鉄道の跡地を思い出すよ。
by sasasa (2009-10-05 22:31) 

二兎丸

○sasasaさん○
 そうそう、前記事にいただいた※にレスを入れて
 こっちをUPし終えたら、その間にsasasaさんが来てくれて^^
 定山渓鉄道のコト、確かに以前書いてくれましたよね。
 北海道は“廃鉄王国”だから、探検のし甲斐があるかも??
 函館だって、二兎がいた頃から比べたら
 市電がニ系統、廃止になっているし…。
 個人的には戸井の軍用線の廃線跡を辿ってみたいの。
 RCのアーチ橋脚が残っているって言うし…。
by 二兎丸 (2009-10-05 23:01) 

きむたこ

レールにはロマンが♡
レールスキよ。
by きむたこ (2009-10-06 04:30) 

二兎丸

○きむたこちゃん○
 どこか遠くに自分を運んで行ってくれる気がするよね。
 古レール、思いがけない所にあったりして、嬉しくなる。
 都内にいる時は、乗換駅のホームとか…。
 列車を待つ間まじまじと探しちゃうのだ(>ω<)♪
by 二兎丸 (2009-10-06 11:08) 

mabo

ワタシはじつは「乗り鉄」なのだった。ウヒ。

でも、線路が無けりゃ電車は走れない。
by mabo (2009-10-07 10:00) 

二兎丸

○maboさん○
 わ、そうだったんだ~!!
 じゃあ線路だけじゃなくて列車も必要だね(Φω<)b
 秋田だと…廃止の瀬戸際に立たされている内陸縦貫鉄道とか、
 この横荘線と繋がるはずだった“横荘西線”由利高原鉄道辺り、
 いかがでしょ?
 どちらもうかうかしてると廃線になっちゃうです(泣)
by 二兎丸 (2009-10-07 10:16) 

mabo

思わずググっちゃったよ(笑)

おばこ号、しぶいっ!!
by mabo (2009-10-07 11:40) 

ルッコラ

わ〜、とうとう完結なんですね・・・@@
白兎鉄子ちゃん、お疲れ様でした〜^^
そういえばね、ルッコラの故郷にも廃線になっちゃった
ローカル線があってね、やっぱり道になっちゃったりが
多かったかな…。
山の方へも続く線だったので、
そういう奥深いところは今はどうなってるのかな…っと
思いを馳せてみました…*^^*
by ルッコラ (2009-10-07 23:17) 

二兎丸

○maboさん○
 今なら“釣りキチ三平号”っていうのもあるです(>ω<)♪
 内陸縦貫鉄道には“マタギ号”なるものがあるそうな。
 お座敷列車もあるぢょ。

○ルッコラさん○
 二年以上かかってやっと完結です(かかり過ぎだってば)。
 長い記事にずっとお付き合い、ありがとうでした(ΦωΦ)♡
 およそヒトの暮らした土地には、いろんな歴史が息づいていますよね。
 ルッコラさんの故郷の廃線跡はどんな歴史を秘めているのでしょうね^^

by 二兎丸 (2009-10-07 23:26) 

あおい君と佐藤君と宗男議員

おお!
この車庫はすごいですね~。
レールを柱材に使用している。
しかも、R加工。
これは珍しいですね。
柱と柱のフィラー材に何か埋まってますが、これはなんでしょうね?
硬かったでしょうか?
柔らかかったでしょうか?
木造とレールの混構造ですね。
かっこいい!
ちょっと、地震には心配ですが。(笑)
by あおい君と佐藤君と宗男議員 (2009-10-09 16:06) 

二兎丸

○宗男氏○
 駅のホームの屋根とかはよく見かけるけど、
 バスの車庫は確かに珍しいかも??
 真ん中に詰まってるのはね、なんか“パイ皮”みたいで
 固いけどポロポロしてたよ。錆の塊り??
 地震は…どうだろう??
 中が、こっちのコトバで言うところの“がんご(カラッポ)”な建物だから
 冬に雪が乗っかっていないと、案外大丈夫なのかも。
 築60年前後くらいになるはずだけど健在だし。

 『フィラー材』って、なぁに(?ω?)

by 二兎丸 (2009-10-10 22:22) 

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