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駅が無いのに駅前があった町【羽後交通・横荘線6】 [白兎鉄子の部屋]

みなしゃま お久しぶりの白兎鉄子でごじゃいましゅ♪
今日も 『にわか鉄子の部屋』 に、ようこそおいでくだしゃいました(・ω・)ノ

東京は桜が咲いてすっかり春模様でしゅね~♡
しゃて本日も、“羽後交通・横荘線”のお話をいたしたいと思いましゅ。

 毎回うるさくてスミマセンが…今回の記事が初めの方は、
 どうかコチラの記事↓↓から順に目を通していただけましゅと、
 とてもありがたく思いましゅ。

   最初の記事>>>  『子供の疑問が大人になって…』

では、今回もお楽しみくだしゃいませね(・ω<)♡


ひたすら真っ直ぐな農免農道は旧平鹿郡雄物川町に入って間もなく、
羽後里見駅に辿り着きます。
まだ、旧町名表示板が残っているの。ある意味貴重(?)
正面のガソリンスタンドがある辺りが羽後里見駅跡です。


やはりここにも農協が…。
右側の白い建物、以前のAコープ(農協の売店)だった辺りに
羽後里見駅の駅舎がありました。
   
旧雄物川町は文化財などの保存に力を入れていた町で、町内の随所に
横荘線に限らず様々な文化財の存在を示すこの標識を設置しています。

この駅跡の近くに、昔の貨車が払い下げられて畑で物置として
使用されていると言う事でしたが見つけられませんでした。

代わりではないのですが、滅多に見かけない標識があったので…
 一体何に驚けと言うのか??(-ω-;)

 

羽後里見駅を出た横荘線は、開業と廃止時の終着駅・沼館に向かいます。

真っ直ぐな線路跡はここで終わり。
目の前を走る県道13号線に接続する為に道路は左方向に曲げられていますが、
路盤跡は右カーブを描いて電柱が並ぶ方向に続いています。
ここで横手方向に振り返って撮った写真が、以前載せた真っ直ぐな道です。

県道13号線に合流した線路跡は右にカーブしながら沼館駅へ…
この道も最近まではただの路盤跡だったのよねぇ。
以前はひたすら田んぼだったの。


沼館駅があった場所は現在消防署や駐在所が並んでいます。

並木のある所の歩道の所が線路、向こう行きの車線がホーム、
こちらに向かう車線と歩道が線路。
駅舎は右端にちらりと写っている幟旗の辺りにあったようです。
ここにも駅跡を示す標識が立っています。

ホーム跡の並木は桜、ここが桜色に染まるのはあと一ヶ月くらい先かな?
ここ沼館にはちょっとした名所(?)があります↓

駅前の通りを町中に入って行ったお寺にお墓があるらしいです。
行ったことないのでドコのお寺かは知らないけど( ̄▽ ̄;)
300勝って、一体どのくらいの頻度でマウンドに立っていたんだろ??
横荘線が現役だった1940(昭和15)年頃に活躍した人らしい。
ちなみに、以前のブログで『まける日』の看板が立っていたのもこの場所。
あの画像探したんだけど、どっかいっちゃったよ(泣)
さて、今でこそ広い一本道になっていますが、二兎丸が子供の頃は
駅跡のこの部分に農協があっただけの行き止まりで、
線路跡は田んぼの畦道状態でした。

スタルヒンがこの地に埋葬されていることについて補足です(ΦωΦ)ノ
お墓があるのは崇念寺というお寺で、
今の住職さんの、お姉さんの結婚相手がスタルヒン
…というつながりで、お墓が雄物川町のこのお寺にあるのだそう。
今の住職さんも背が高くてちょっと日本人離れしているのは、
お母さんがロシア人だからなんですって。          2009.10.6 追記



ここから写真の駅前通を抜けた先に沼館と今宿の“町”が広がっていて、
そちらの方がメインの通りだったのです。
もちろん、今でもお約束のように農協はあります(笑)
向かいは郵便局。役場はちょっと離れているかな。

ここも“沼館の町”いわゆる市が立ち、横荘線が通っていた当時は
すごく賑わっていた町でした。ママンの実家・東由利に行く時に通っていた
ので二兎丸にとっても結構馴染みのある町。
駅前通りには良く行ったお蕎麦屋さんが健在。

なをこ蕎麦屋。看板おばぁちゃんの“なをこ”ばぁちゃん
もうお店に出ていなくてちょっと寂しかったな…。
今は息子さんがお店を守っています。昔懐かしの中華蕎麦って感じです。

  今宿の通りにね、昭和レトロの香りプンプンなアイス屋さんがあるんだけど、行きそびれて写真撮れてないの。
  あそこはおばあちゃんが一人で守っているお店だから、ご健在なうちに行かなくちゃだわ!!

 

ぢつは、二兎丸が子供の頃に持った疑問はココにもあったのです。
この駅前通が沼館・今宿の町の通りにぶつかる交差点。

もう、行先標識もバス停の名前も変わってしまったけれど、
子供の頃はここに→沼館駅前を示す青看が立っていて、
バス停の名前も“沼館駅前”だったと思います。
あの青看、数年前まではあったので、もしやまだ残っていないかと来てみましたが、
さすがに無くなっていました。

「汽車なんてドコにも走っていないのに、なんで駅前なんて言うのかな??」
横荘線を知らない子供には通るたびに???でした。
   もっと不思議なのは、???って思ったのに、
   何故当時、誰か大人に質問しなかったのか、自分の事ながら謎。
以前は汽車が走っていて駅があったから…だったのでした。

さて、横荘線は実は元々の計画の時点では、この沼館ではなくもっと南側、
現在の国道107号線に沿う形で線路は終点・老方に向かうはずでした。
山間地と違い、全く遮るもののない一面の田んぼが広がる土地なのに、
当初計画に比べると不自然に北に大きく曲げられ、
ここ沼館を過ぎた線路は一路北に向かいます。
その原因とされるのが、出資者の意向。
大きく曲がってしまった路線は横荘線の愛称“横荘っコ”の他に
もう一つの蔑称“団萬鉄道”の名でも呼ばれました。
その出資者の一方、“団”さんはここ沼館の人。
近在一体は全て“団”さんの田んぼと言っても過言ではなく、
この先通る二井山付近の山林の殆ども所有していた大地主で、横荘鉄道の大株主でした。
今でも今宿の通りの端に立派なお屋敷が残っています。
ただ、結果としてこのルートを取ったことで、貨物や旅客を確保できた事から、
一概に悪いとは言えないと思います。
当初計画のルートを通していれば、浅舞より先は市が立つような町も通らず不便で、
終点老方までは人家も稀な山間地を通るだけの路線で収益など見込めなかったはず
だからです。

ここから先は、当初の開業の後に延伸され、
廃業よりも先に廃止された部分へと進みます。
次回は舘合駅を過ぎ、いよいよ秋田の大河(?!)・雄物川越えへと向かいます!
 ⇒次回、札幌雪まつり顔負け?!雪の土手って何だ??

 

さぁ、でわ次回も 『にわか鉄子の部屋』 ご覧くだしゃいね~♪
今回もお付き合いいただき、ありがとうごじゃいましたm(__)m
白兎鉄子でごじゃいました~。みなしゃま、ごきげんよぅ~(・ω・)ノ゛


●お願い●
  記事を書くにあたり、
  地元図書館に残された資料などを参考にしておりますが、私の
  書き間違い、勘違い…その他諸々の誤りが
  多分、きっと…いえ絶対に、出てくると思います(-ω-;)
  自分でも気を付けて記述して行くつもりではおりますが、
  間違いにお気付きになられた方は、
  お手数でもコメント欄にて、ご指摘・ご教示いただけると大変助かります。
  不特定多数の方がご覧になる可能性があるので、
  誤った情報を広めないためにも、どうかご協力くださいますよう
  伏してお願い申し上げますm(__)m


nice!(24)  コメント(16) 
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コメント 16

sasasa

その他の危険といわれても、
かなりアバウトだよね・・・(^_^;)
こういう平地では、あまり見かけないけど、
山の方に行くと、結構見かけるよね。
by sasasa (2008-03-30 20:23) 

aya

大地主さんって何処でも居るのね、名士だったり 権力持ってたり。
その人の思うようになったりね!!
by aya (2008-03-30 20:35) 

tishi998

おそば屋さんでラ~メン!?
どっかのテレビの番組で見た記憶が、、、
確か東北の所でお客さんがこられたときには
ご馳走と言うことでラ~メンが振舞われて
それをラ~メン屋ではなくおそば屋さんが作っているって

by tishi998 (2008-03-30 23:52) 

ちうきち

おひさしぶりでーす(*^_^*)
スタルヒンは旭川出身のはず、、、?
そちらにもゆかりがあるんですねー☆
by ちうきち (2008-03-31 23:16) 

miyomiyo

きちんと駅跡がマーキングされているんですね。

街に風情を感じます。
by miyomiyo (2008-04-04 12:18) 

二兎丸

ちょっとバタバタしてて、皆様の所に回れなくてごめんなさい(>ω<、)

●sasasaさん
 本来は『!』の下に“補助標識”って言ったかなぁ?
 横長の白いので『○○に注意』みたいなのが付いているはずなんだけど、
 どこか行っちゃったみたい。

●ayaさん
 まぁ、やっぱり、ねぇ…人の世の常だから(爆)
 でも、こういう人もいてくれないと
 世の中廻って行かないのも確かだしさ(Φω<)b

●tishi998さん
 ラーメン、って言うよりは“中華そば”とか“支那そば”って感じかな。
 そういう所もあるんですね。うちの方は違うよ。
 埼玉の田舎のほうだと、うどんを振舞うらしいよ。

●ちうきちさん
 お元気でしたか~♪
 スタルヒン、なんでも奥さんだか娘さんの嫁入り先だか…。
 お墓があるお寺に縁があるらしいの。昔、うちの爺さんの葬式の時に、
 そこのお坊さんがヘルプで来てくれたんだけど、
 (スタルヒンの?)ハーフだかクウォーターだかで、
 すんごく背が高くて、お目めの色が違っていたよ。

●miyomiyoさん
 この旧雄物川町だけね。文化財の保存にちゃんと力を入れて
 予算も取っていたの。他の町はサーパリ(泣)
 ふふふ、実際行くとガラーンとした寂れた田舎の町だよ。
 でも、子供の頃から行き慣れていて、地元の横手の町よりむしろ好き♪
by 二兎丸 (2008-04-05 12:05) 

二兎丸

MORIHANAさん、xml_xslさん、takagiさん、
nomusanさん、たろちん、ぽんこしゃん、
manzoさん、きむたこちゃん
遊びに来てくれてありがとう(>ω<)ノ♡
by 二兎丸 (2008-04-05 12:09) 

TOMO

せめて看板や地名とかでも
名残があると、
当時を知っている人には
嬉しいんだろうな♪
by TOMO (2008-04-05 14:47) 

BRIC−A−BRAC

「なをこ」
しぶいよなぁ
きっと
NAWOKO
なんだろうなぁ

KWAIDAN
みたいかな
by BRIC−A−BRAC (2008-04-09 18:29) 

二兎丸

●TOMOさん
 昔を知る地元民だけの密やかな愉しみ…みたいな♪
 まだ、頭が合併後に切り替わっていないから、
 旧町村名表示が残っていてくれた方が、道を走っていては
 分かりやすくて助かるです。

 白い影絵のランプ素敵だったんだけど、
 nice!もコメントも入らなかった(泣)
 なので、ココで声を大にして『素敵だった♪』ってお伝えします。

●BRI氏
 そうだね、きっとローマ字にするとそうかも。
 でもやっぱりこの店は『なをこ』だよ。うん。
 なんでも横文字にするのはどうかと思うよ。
by 二兎丸 (2008-04-13 01:29) 

二兎丸

nyanちゃん、なおじんさん、
calちゃん、missoちゃん、
遊びに来てくれて、ありがとね♪
by 二兎丸 (2008-04-13 01:31) 

MORIHANA

二兎ちゃん、元気かな…?

札幌も桜がね、2週間も早く咲いちゃったよ。
梅もレンギョウも、木蓮も、コブシも…ぶりぶり咲いて、
一気に春になっちゃった。アスパラも例年よりも10日
くらい早く収穫始まった…らしいよ。
by MORIHANA (2008-04-24 13:18) 

あおい君と佐藤君と宗男議員

スタルヒンって、こんなところに眠っていたんですか~?(笑)
駅の跡と言っても、何の面影もないんですね~。
面白いな~。
〇〇橋とか、今では橋がなくてもそういう地名ってありますよね~。
宗男は、大人になってからも不思議に思うことがあります~。(笑)


by あおい君と佐藤君と宗男議員 (2008-05-01 15:54) 

二兎丸

●MORIHANAさん
 札幌も桜が咲いて、昨日は北海道がすんごく暑かったみたいだけど、
 MORIHANAさんは大丈夫?? 二兎は元気にしてるよぅ♪
 ちょーと取り込み中なコトがあって、更新とご訪問が遅れてるの(泣)
 次記事にしようと思って書いたら、エラーで全部消えて挫折した_| ̄|○
 実家のアスパラガスも出てきたって、ママンが言ってた。

●宗男氏
 そうなの~。旭川かあの辺りに縁がある人なんだよね?スタルヒン。
 ココのお寺に縁があるらしいのだ。
 うんうん、現物が消えていて、名前だけが残ってる場所ってあるよね。
 一つ前の【浅舞】って駅の前のバス停もしばらく前までは【浅舞駅前】
 って名前だったらしいですだ。
 
by 二兎丸 (2008-05-03 00:10) 

BRIC−A−BRAC

なんで
こんなに
厳しいダメだしなのさ



by BRIC−A−BRAC (2008-05-19 18:07) 

二兎丸

そ、そうかな…??
でもさ、あの“ばぁちゃん”見たら
間違いなくそう思うと思うんだ。
by 二兎丸 (2008-05-24 22:04) 

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